日本基督教団御殿場教会  United Church of Christ in Japan Gotenba church

説教

説教

タイトル :「あなたは父を見る
聖書   : ヨハネ14:1-14
年月日  : 2018-9-2
 
イエス様は食事の後、13章36節「私の行く所にあなたは今、ついてくることは
できないが、後でついてくることになる」とペトロに言いました。イエス様の言葉
が分からない弟子達は動揺しました。中でも1番動揺していたのはペトロでしょう。
彼はイエス様に「鶏が鳴く前にあなたは3度、私のことを知らないと言うだろう」
と予告されていたからです。そこでイエス様は彼らに言っています。
 「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして私をも信じなさい」。
 イエス様の弟子であれ、私達であれ、常に神様への信仰は、完璧ではありません。
何か不安なこと、苦しいことに出会うと、私達の信仰は大きく揺さぶられ、神様に
信頼することを忘れてしまいます。そのような状況が近づいているから、弟子達に
イエス様は「心を騒がせないで、神様を信じ、私を信じる信仰に留まっていなさい」
と警告しているのです。彼らが心を騒がし、信仰を失う危うい状況とは何のことか。
イエス様の十字架の死です。
「イエス様こそ、イスラエルを復興させるメシアだと信じていたのに、無残にも
十字架につけられ、死んでしまった。すべてを捨ててイエス様に賭けて従ってきた
のに、俺達、この先どうすりゃいいの」。お先真っ暗で、途方に暮れる弟子達の姿を
イエス様は先取りして、見ていました。だからイエス様は、続けて言います。
イエス様が十字架で死ぬのは、「私の父の家に、あなたがたの住む場所を用意する
ためで、用意できたら、戻ってきて、あなたがたを迎える。そして永遠に私のいる
所に、あなたがたもいることができるようになる」と言っておられます(2-3節)。
これはどういうことかと言うと、イエス様は十字架で亡くなりますが、3日目に
神様が陰府の底から、イエス様を復活させてくださいます。そして更に天の御座に
まで、復活されたイエス様を、神様が引き上げてくださいます。
そこでイエス様は、神様がおられる天において、イエス様を信じて生きる信仰者
のための住む場所を用意してくださるのです。そして永遠に天を住処として生きる
ことができるよう、時が来たら、イエス様が信仰者を迎えに来てくださるのです。
先ほど洗礼が行われました。洗礼は簡単に見えますが、洗礼の中では人の目には
見えない神様の偉大な業が行われています。洗礼を受けた人は今までの古い自分を
脱がされ「神様の子供」と言う新しい人を、神様に着せていただきます。「神様の
子供」とは、イエス様のことです。洗礼を受けた人は、イエス様を着ます。
朝でも夜でも、否、永遠にイエス様を着続けます。1度、復活のイエス様を
着たら、死の力でも、これを脱がすことはできません。 最初「イエス様」は、
貸衣装みたいでしっくり来なくても、着ているうちに、自分の体になじんできます。
そして洗礼を受けてイエス様を着た人は、いつの間にか、イエス様と一体に
されていきます。
更に天の国にある住民登録簿に、新しく名前が記され、「神様の子供、イエス様の
兄弟」として正式な契約が結ばれます。これが洗礼です。従って洗礼は人の知恵や
常識を超えた、神様の救いの奥義、神様からの一方的な恵みの神秘です。
 イエス様が弟子達より、1足先に天に昇られるのは、洗礼を受けた弟子達のため、
信仰者のためです。神様がおられる天に、私達を永遠に住まわせるためです。
それでもイエス様の説明に納得ができない弟子のトマスが「イエス様が行こうと
している道が分からない」と言っています。そこでイエス様は答えています。6節。 
「私は道であり、真理であり、命である。私を通らなければ、
誰も父のもとに行くことができない」。
イエス様を抜きにして、誰であれ、天におられる父なる神様のもとに行くことは
できません。天から降って来られた御子イエス様だけが、父なる神様のもとに帰る
道を知っておられる。否、イエス様ご自身が、父なる神様のもとに帰る真理の
道、命の道なのです。イエス様と言う道を一歩一歩、踏みしめて行くことで、
人は天におられる父なる神様のもとに帰り、父なる神様を知ることが赦され
ます。
しかしイエス様の道を踏みしめて歩くとは、敵を赦し、愛して、命までも献げた
イエス様に従って行くことに他なりません。イエス様が十字架で苦しまれたことを、
私達は知っています。誰にも理解されず、愛したけど裏切られ、癒したけど罵られ、
尽くしたけど軽蔑されて死ぬイエス様を知っています。そしてイエス様が、死から
復活することも、私達は知っているけれど、イエス様みたいな苦労はしたくない。
「おいしい所だけ、つまみ食いしたい」それが私達の本音です。だからイエス様の
道を歩むことを、私達はためらいます。でもイエス様以外の道は、どんなに立派で
楽に見えても、全部ハズレです。父なる神様のもと、永遠の命には届きません。
 イエス様の道を、実際に踏みしめて歩いくことで、私達はイエス様を知るように
なります。でも「知る」とは知識として知るのではなく、人格的な交わり、体ごと
の交わりを意味しています。イエス様と一体になって生きてみて、イエス様を
知り、イエス様を体験するのです。
そこでイエス様は言います。「あなたがたが私を知っているなら、私の父をも知る
ことになる。今からあなたがたは父を知る。いや、既に父を見ている」(7節)
 神様の御心を忠実に世に現わしているイエス様の中に、父なる神様がおら
れます。イエス様の中に、父なる神様のありとあらゆる豊かさが宿っており、
留まっています。
だからイエス様の道を歩き、イエス様と一体になって生きる人は、イエス
様を知っているだけでなく、父なる神様をも知っているのです。否、それど
ころか、イエス様を見ている弟子達は、父なる神様を既に見ているのです。
 それなのに弟子達は、歯がゆいほど鈍感です。イエス様に向かって尚も、「主よ、
私達に御父をお示しください。そうすれば満足できます」とイエス様に言います。
フィリポでした。イエス様は弟子の不信仰にガッカリしつつ「フィリポ、こんなに
長い間、一緒にいるのに私が分かっていないのか。私を見た者は、父を見たのだ。
なぜ『私達に御父をお示しください』と言うのか。私が父の内におり、父が私の
内におられることを信じないのか。私があなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。私の内におられる父がその業を行っておられるのである。「私が
父の内におり、父が私の内におられる」と、私が言うのを信じなさい。もし
それを信じないなら、業そのものによって信じなさい」と語り、「ご自分と父なる
神様がひとつだ」と言う真実を、イエス様は彼らに重ねて告げています。
 毎週の礼拝で語られるのは、イエス様の真実、神様の真実、私達にもたらされる
救いの真実です。イエス様が十字架と復活の道を経て、神様のもとに帰られること
で、弟子達は救いの真実を確信します。イエス様を信じ、イエス様に留まる者は、
イエス様の後に続いて、神様のもとに引き上げられ、復活の命で生かされることを
確信します。この偉大な救いの業は、神様のもとに帰られたイエス様を信じる信仰
によってのみ与えられます。そしてイエス様が示してくださった「命の道」を確信
した者は、ひたすらイエス様を求め、イエス様に倣って大胆に生きて行きます。
 「私の名によって願うこと、何でもかなえてあげよう」とイエス様は言われます。
私達は教会で何を願うのでしょうか。健康を願い、仕事の成功を願い、人間関係の
トラブル解決を私達は祈り願います。でもイエス様の内に、父なる神様がおられ、
イエス様の中に神様のすべてがあります。だからイエス様を求めて、イエス
様を信じる信仰に留まることを、まず私達は願えば良いのです。その願いを
イエス様は喜び、必ずかなえてくださいます。
 ハッキリ言って教会は、人の欲望を満足させる場ではない。サタンに操られて、
自分の欲望を実現させる場ではない。むしろ逆です。サタンに操られてきた者が、
「サタンとのしがらみを断ち切ってください」と叫び、ひたすらイエス様を求める場
です。その願いは叶えられます。なぜならイエス様がすべての人を愛して、私達を
神様のもの、神様の子供、神様の家族として生かすことを求めておられるからです。
イエス様を求める人は、イエス様を知ります。またイエス様を全身全霊で
知ることで、その人は、父なる神様をも全身全霊で知ります。
 私達はこの世で、どんな贅沢三昧の生活をしようと、やがてすべてを手離します。
自慢の知恵や力、美貌、体や命も失われます。だからイエス様が来てくださった。
愛と命の源である神様のもとに、私達を導いて、神様の子供として生かすためです。
私達には父親がいます。父親も人であり不完全です。でも天におられる神様が
私達の本当の父となってくださる。私達を完全な愛と永遠の命で包みこんで、
守り、生かしてくださる神様が、私達の本当の父となってくださる。イエス
様の父なる神様が、永遠に、私達の本当の父となってくださる。この幸いを
告げるために、イエス様は世に来られたのです。「聖なる神様が私達の父と
なってくださることが真実だ」と証するため、私達と同じ人の姿になられた
イエス様は、十字架の死と復活を経て、神様のもとに帰られたのです。
 この喜びの知らせ・福音を聞いたら、父なる神様を知る道、イエス様を知る道、
真理と命の道を歩き出しましょう。新たな神様の世界を見て、生きていくために。

powered by Quick Homepage Maker 4.27
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional