日本基督教団御殿場教会  United Church of Christ in Japan Gotenba church

聖霊の力

説教

タイトル :「聖霊の力
聖書   : エフェソ1:17-23 
年月日  : 2017-6-4
特記事項 : ペンテコステ礼拝
  
ペンテコステと言うのは、十字架の死から復活されたイエス様が天に昇られる時、
弟子達に約束した「真理の霊・聖霊」が降ったことを記念しています。聖霊が降る
場面のことは、使徒言行録2章に書いてあります。簡単に紹介しますと、弟子達の
上に炎のような舌が留まると、聖霊に満たされて、色々な国の言葉で1つのこと、
つまりイエス様が果たした神様の救いを、彼らは色々な国の言葉で語り出します。
かつて、天まで届くようにとバベルの塔を作った人間達が、神様によって互いの
言葉が通じなくされた時とは対照的に(創世記11章)、聖霊が降ったことによって、
国の違いはあっても、人々は同じ神様の救いを、それぞれの国の言葉で語りかけ、
聴き取って、互いに共有できるようになったのです。
ペンテコステの出来事が起きてから、最初はユダヤのわずかな人々だけが悟った
神様の救いが世界中に伝えられ「神様の救いを世にもたらしたイエス様を、メシア・
キリスト・救い主と信じる人々の群れ・教会」が世界中に広がって行きました。
そうして生まれた数多くの教会の一つが、御殿場教会であり、また2000年前の
エフェソ教会でもあります。そのエフェソ教会にパウロが手紙を書いています。
17節以下でパウロはエフェソ教会のために、祈りを重ねています。パウロがまず
祈ったのは「栄光の源であり、また主イエス・キリストの父なる神様が、エフェソ
教会の人々に知恵と啓示の霊を与えて、神様を深く知ることができるよう、人々の
心の目を開いてください」と言うことです。ここで言っている「人々に知恵と啓示
を与える霊」「人々の心の目を開く霊」とは、聖霊のことです。
私達は聖書の解き明かしの説教を聞いて、神様を知ることが出来ますが、聖書を
丸暗記するほど研究して、聖書を知り尽くすことが、「神様を知ること」にはなりま
せん。人の知恵や力では、神様を知ることが出来ない。ここが信仰の難しさであり、
すばらしさでもあります。イエス様に敵対していたユダヤ教指導者は、聖書を学び、
知り尽くしていた人たちでしたが、目の前に来られたイエス様をメシア、救い主と
信じることが出来ずに、むしろイエス様を憎み、十字架につけて殺してしまいます。
従って聖書に詳しい牧師とか、神学者だからと言っても、油断できません。
今日より、もっと神様を深く知ることを心から願う信仰。神様の揺るぎない愛の
深みの中に入り込み、もっと神様を肌身で知りたい、神様の真実に迫りたいと願う
信仰。このような信仰に至るには、聖霊が、私達の心の目を開いてくださる以外に
道はありません。
私達はこうして礼拝に来ていますが、果たして私達の心の目は、神様を求めて、
開かれているのでしょうか。聖霊の原語には「風」と言う意味があります。自由に
吹く風と同じように、聖霊も人の思いで操ることは出来ず、神様の御心のまま自由
自在に働きます。でもイエス様が言われた「求めなさい、そうすれば与えられる。
天の父は求める者に聖霊を与えてくださる」(ルカ11:9,13)の言葉の通り、私達が
聖霊を心から求めて祈るなら、神様は祈りを聞いて、私達に聖霊を与えてください
ます。
実際、神様は私達が求める前から聖霊を与えておられるのですが、閉めたままの
雨戸のようになっている私達の心が問題です。風通しが悪くて、ジメジメしてカビ
臭くなっている私達の心。そうなっていることに自分でも気づいていない。そして
私達の心の目をふさいでいるのが、エゴの雨戸、エゴイズムの雨戸です。  
自分中心、自分が神になっているエゴの雨戸が、心の目をふさぎます。誰にでも
起こると言うより、これが私達の普段の心の現実です。聖霊がエゴの雨戸を壊し、
心の中を自由に駆け回り、風通し良くしてエゴを吹き飛ばした時、私達はようやく
心の目が開かれて、神様に目を向けることが出来ます。目だけでは、ありません。
心の耳も開かれ、神様の言葉を聞くことが出来ます。とにかく聖霊が働かなければ、
何一つ始まりません。でも1度、聖霊が働き出すと、次々と神様の出来事が起きて
きます。このことは、口で言うだけでは分かりません。実際に、心から聖霊を祈り
求めて、自分自身で体験してみることです。
今、教会に聖霊が働いています。聖霊が働く場で、説教が語られています。説教
の中身は2000年前、聖霊が降った時、弟子達が語った内容と全く同じです。神様
の御子が人となり、イエスと名づけられ、この世に生まれたこと。イエス様の神の
国の教えや愛の御業。ご自分のすべてを、罪人の赦しのために献げた十字架の死。
そして死からの復活と昇天。すべてイエス様によって世に示された神様の救いです。
しかもイエス様により示された神様の救いが、イエス様だけでなく、イエス
様を信じた人々にも実現するという確かな希望が、昔も今も説教で語られて
います。
元々、天地創造の前から父なる神様と共におられた神様の言・イエス様が、なぜ
私達と同じ姿で世に来て、十字架で死に、復活して神の国に昇られたのか。それは
朽ちる命と体を持ち、罪を犯して生きる私達が、イエス様と同じ神様の子供とされ、
死から復活して神の国に昇り、神様と共に永遠に生きるようになるためです。この
救いの中に私達を招くため、イエス様は、私達と同じ姿で世に現われたので
あり、また聖霊は、私達の心の目を開き、この救いを悟らせるために働いて
います。
聖書なんか無関係と思っていた私の人生にもペンテコステが起きました。聖霊が
降り、「私と言う偶像、エゴの雨戸」が砕け散り、聖霊に吹き飛ばされてカラッポに
なった心が飢え渇き、ひたすら神様を求めるようになりました。気がつくと牧師に
されていました。すべて聖霊の働きであって、全く私の思いではありません。
だからパウロはエフェソ教会のため、また私達のためにも、祈り続けています。
私達が神様をより深く知るようにと招かれており、永遠の命と愛に満ちた神の国を
受け継ぐという、栄光に輝く救いの希望が与えられていることを、聖霊によって
ハッキリと私達が悟れるように、パウロは天において、今も祈っています。
イエス様が死から復活して天に昇り、神の国ですべてに優る栄光を受けたことを
聖書は記していますが、聖書が記しているのは、ただの文字の羅列ではありません。
聖書が記したイエス様の出来事の一つ一つが、信じる人々に約束されている
「神様の救いの目録」なのです。そして「この目録は生きている。必ず実現
する、これが将来の私達の姿だ」と私達に確信させてくれるのが、聖霊です。
 罪と死に勝利して、神様の全能で私達を愛するイエス様は、太っ腹です。だから
私達がどんな罪を抱えていても、イエス様は私達を丸ごと、ご自分の中に飲み込み
ます。罪と死の勝利の中に、神様の愛の中に、私達を丸ごと飲み込みます。そして
聖霊の力で、これを体験した者は、ますます聖霊を求めて、イエス様に留まります。
また地上にいる私達が、天におられるイエス様に近づき、イエス様に向か
って作られていくことを願い、私達がイエス様と1つに重なり、イエス様と
一致することを追い求めていくようになります。これが聖霊の力です。更に
聖霊は、このことを実現させます。天におられるイエス様と、地上の私達が
1つになり、私達がイエス様の似姿となるよう、聖霊が働いて、実現させて
行きます。
 説教の前に、聖霊の導きを求めて祈ります。それは、聖霊がおられるところに、
イエス様も、いてくださるからです。説教が語られる時、聖霊によって神様の言・
イエス様がご自分を現わします。そして聖霊によって、説教を聴く人々の心の目と
耳が開かれて、「神様の言・イエス様を聴き取り、受け入れ、信じる」と言う神様の
出来事、「信仰」と言う神様の恵みの出来事が、1人1人の中に起きてきます。
そして聖霊によって、説教が語られ、聴かれる教会のことを、23節は「キリスト
の体」と言っています。生きている人の体と霊が切り離せないように、生きている
キリストの体・教会は、隅々まで聖霊で満たされています。この真実は教会に
属し、キリストの体の一部とされている1人1人に、日々ペンテコステが起きて、
聖霊に満たされて生きていることを証言しています。高齢や病で寝たきりになり、
目には無力であっても、キリストの体の一部とされた人は、いつも聖霊に満た
されて、力強く、たくましく、健やかに生きており、聖霊の力でイエス様と
一つになるよう、真っすぐイエス様に向かって、勢いよく形作られています。
信仰者も晩年にむけて次第に破れ提灯みたいになりますが、だからこそ、聖霊が
自由自在に行き交い、豊かに力を発揮して信仰者を「キリストの似姿」へと
仕上げて行きます。
 聖霊が教会に働くのは当然ですが、聖霊は自由に働きます。教会だけではなく、
教会からあふれ出して、家庭や職場など様々な共同体、国の内外、色々なところで、
聖霊は力を発揮します。聖霊は色々なところで、エゴの雨戸を砕いて、神様の
言・イエス様を現わし、それぞれの場がイエス様と1つになるように、また
イエス様に向けて、すべての場を造り変えて行きます。
今、世界は混乱しています。しかし世界のすべてが、イエス様に飲み尽くされる
終わりの日まで、聖霊は働き続けます。
今日、私達にペンテコステが起きて、また一歩、神様の救いの豊かさを深く確信
しました。同時に、聖霊の力によって、新たな喜びと希望と感謝をもって、私達は
心から神様をほめたたえる者へと、造り変えられています。
 

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